「そうか。『っぽい』えでも いいのか・・・」
「完璧にしなくてはいけない」と自分にも人にも強いてしまう人が
- 「っぽい」くらいでいいと思えるようになる
- 心が楽になる
- 感じるままに楽しい人生を送れるようになる
『っぽい』のあらすじ
ラモンは絵を描くことが大好きです。
寝るときでもトイレでもお風呂でもどこでいつも絵を描いています。
ところが、ある日ラモンが花瓶の絵を描いていたら後ろからお兄ちゃんに見られて大笑いされました。
「なんだこりゃ? 全然似てないじゃん!!」
それからラモンは絵を描くことが全然楽しくなくなりました。
ラモンはもう嫌になり、「もう絵を描くのやめた!」と鉛筆を置きました。
それを見ていた妹のマリソルがラモンの描いた絵を自分の部屋に持ち帰って壁に貼っていました。
マリソルはラモンが描いた花瓶の絵を指さして言いました。
それからはラモンはまた絵を描くことが楽しくなりました。
なぜなら上手く描かなくても「っぽい絵」でいいと分かったからです。
ラモンはそれからは自分の感じるままに、「っぽい」絵を楽しく描き続けました。
名言の状況
ラモンが妹のマリソルと話しています。
ラモンが気に入らなくて捨てようかと思っていた絵を、マリソルだけは気に入ってくれました。
そして、ラモンは自分の思うように「っぽい」絵を描いてもいいんだと分かりました。
名言の本質
「完璧にしようとしなくてもいい」っていうことですね。
別のブログにも書いたことがありますが、完璧を目指してしまうと肉体的にも精神的にも疲れてしまいます。
「完璧にこだわる人」の特徴として
- 思うように物事が進まないとすぐイライラしてしまう。
- 失敗が怖いから新しいことへ挑戦するのを避ける。
- 困難を前にするとすぐに諦める
- するべきことをぐずぐずと後回しにする。
- 「勝てないなら参加しない」と言ってしまう。
- 恥をかくことは負けだと思ってしまう。
- 友達のことを悪く思ってしまう
つまり視野が狭く思い込みの強い面倒くさい人になってしまいます。
そして、このような人は他人にも「完璧である」ことを強要しがちです。
ラモンのお兄ちゃんのように人の気持ちを考えずに自分の考えを押し付けて、嫌な気持ちにさせたりもします。
「こうしなくてはいけない」
「もっとうまくできるようにならなくてはいけない」
「これが失敗したら終わりだ」
こんな風に考えると行き詰ってしまいます。
まずはその思い込みを捨てましょう。
そして、自分に正直に生きることです。
行動の応用
ゆるいくらいでちょうどいいんです。
失敗してもまだ別の道がある。
そう思うと気も楽になり、より行動しやすくなります。
そしてもう一つ
自分だけがそうならまだいいのですが、それを子どもにも強要したりするともっと面倒なことになります。
この絵本に出てくるラモンを馬鹿にするお兄ちゃんのように、自分の理想を押し付けて「もっと上手にできるようにならないとだめだ」とか言ってしまうことになります。
このお兄ちゃんは「自分の考えを子どもに押し付けてダメにする典型的な大人」として描かれていますね
せっかく楽しんで描いた絵をけなされて子どもの自主性や創造性が育つでしょうか??
『星の王子さま』にも子どものときに描いた絵を認めてもらえなくて、画家になるのを諦めた話があります。
是非、自分にも相手にも「っぽい」ゆるさを認めてあげられる人生を送りたいものですね。