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太宰治『女生徒』は「落ち込んで下を向いている人は無理に顔を上げなくてもいい」ことを教えてくれる。

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『女生徒』の名言

ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当に良いところがある、と思った。花の美しさを見つけたのは、人間だし、花を愛するのも人間だもの。

『女生徒』から変えられる行動

 

落ち込んで下を向いてしまっている人が

  • 元気をもらえるヒントを歩くだけで見つけられる
  • 日常の小さな幸せを感じられるようになる
  • 新しい価値観をもてる

『女生徒』のあらすじ

女生徒
『女生徒』
作・太宰治
KADOKAWA

『女生徒』は太宰治が書いた、14歳の「私」が朝起きてから夜寝るまでの一日の行動を語っている話です。
太宰治
父を亡くして姉が嫁いでいったため、母と二人で暮らしている「私」は、思春期真っ只中にいます。

  • 感情の変化が激しくて、ちょっとしたことが気になり、すぐ自己嫌悪に陥ってしまいがち。
  • 自分のことを認めて欲しいけどうまく態度に表せなかったり。
  • ちょっと背伸びした妄想をよくしてしまいますが、そのことで自分を生意気だと思ってしまったり。
  • 楽しい気分でいたいのに、なぜか急にイライラしてしまったり。
  • 飼い犬のカアにわざと意地悪をしてしまうけれど、急に愛おしく感じて可愛がったり。
  • 学校の友人と先生のことが好きなのに、急に嫌な部分を見つけて心の中でけなしてしまったり。
  • 母のことを煙たく思いながらも、喜ばせたくなって尽くしてしまったり。

 

父と姉を寂しく思いながら、自分自身に葛藤して戸惑いながら、1日が終わるのです。


名言の状況

学校の授業が退屈でぼんやりと校庭を眺めていたら、薔薇の花が咲いていることに気がついた時に「私」が思った言葉です。

ピンクのバラ
つまらない。机に頬杖ついて、ぼんやり窓のそとを眺める。風の強いゆえか、雲が綺麗だ。お庭の隅に、薔薇の花が四つ咲いている。黄色が一つ、白が二つ、ピンクが一つ。
ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当に良いところがある、と思った。花の美しさを見つけたのは、人間だし、花を愛するのも人間だもの。

名言の本質

花は人間のために美しく咲いているわけではないのですが、そこに"美"を見出したのは人間ならではでないでしょうか?

 

そして、花を美しいと感じてそこから元気をもらうことができるのも人間だけではないでしょうか?


行動への応用

「上を向いて歩こう♪」という歌もありますが、落ち込んでいたり元気がない時には下を向いて歩いていませんか?

落ちこんでいる時に無理に顔を上げるのもきついですので、せめて道にあるものに目を向けてください。

何気なく歩いている道には普段なら気づかないものがたくさんあるんですよ。

 

僕は一眼レフカメラで写真撮影を趣味にしているんですけど、カメラをもっていると普段気づかない小さなものに気づくことができます。

カメラマン
  • 電柱の根元で小さいけど可憐に咲いている花
  • それに止っている昆虫
  • 家の玄関に飾ってあるプランター

 

誰かが落としたゴミすら愛おしく感じます。

 

そういう写真を撮りたい素材に出会うと物凄いテンションが上がり、同時に幸せも感じます。

いつもの道がまるで違う道に感じて、ハッピーになれます。

 

なので、落ち込んで下を向いて歩いているなら道に咲いている花を探すようにしてみたらどうでしょうか?

 

日常の小さな幸せを感じられるところから元気をもらってみましょう!!


『女生徒』の他の名言

『女生徒』の他の名言

いま、という瞬間は、面白い。

いま、いま、いま、と指でおさえているうちにも、いま、は遠くへ飛び去って、あたらしい「いま」が来ている。

『女生徒』の他の名言

明日もまた、同じ日が来るのだろう。

幸福は一生、来ないのだ。

それは、わかっている。

けれども、きっと来る、あすは来る、と信じて寝るのがいいのでしょう。