りゅうは、こわそうにみえることもあるけど、ほんとは、とてもやさしいんだよ
第一印象でその人のことを全て判断してしまいがちな人が
- 外見の印象にとらわれずに内面を見れるようになる
- すると今まで見えていなかった意外な一面を発見できる
- 人間関係を良くすることができる
「人を外見で判断する」ことについてはこちらでも書いています
『エルマーと16ぴきのりゅう』のあらすじ
『エルマーと16ぴきのりゅう』
文・ルース・スタイルス・ガネット
絵・ルース・クリスマン・ガネット
訳・わたなべしげお
福音館書店
『エルマー』シリーズは三部作です。
それぞれが独立した話ですが、流れがあるので
- 『エルマーのぼうけん』
- 『エルマーとりゅう』
- 『エルマーと16ひきのりゅう』
の順番で読むことをお勧めします。
【エルマーのぼうけん】
9歳のエルマーは年老いたのらねこから、りゅうのこどもがどうぶつたちに捕まっているという話を聞かされました。
そこでエルマーはりゅうが捕まっているどうぶつ島へりゅうを助けにいく冒険に出発します。
どうぶつ島でエルマーはライオン、トラ、サイ、ゴリラ、ワニなどのどうぶつたちを知恵と勇気でやりこめて、りゅうを救出します。
【エルマーとりゅう】
どうぶつ島からりゅうとともに脱出したエルマーは、カナリヤ島に立ち寄ります。
そこではカナリヤの王様を始め、島のカナリヤたちが「知りたがり病」にかかっていました。
エルマーはまたも知恵をふりしぼって彼らの病気を治すことに成功します。
【エルマーと16ぴきのりゅう】
自宅に戻ったエルマーの元に、りゅうがふたたびあらわれます。
そらいろ高原に住んでいるりゅうの家族が人間たちに捕まってしまったので、助けるのに協力してほしいとエルマーは頼まれます。
またまたエルマーは知恵と勇気で彼らを助け出すことに成功します。
名言の状況
りゅうの家族を助け出す途中で、りゅうの背中に乗りながらエルマーは聞きました。
すると、昔騎士という人間がりゅうを次々に殺していったことを知りました。
その時にりゅうが言った言葉です。
ばかばかしい
騎士が、りゅうのことを普通の人たちにそう思わせたのさ
だって、そうすれば、りゅう狩りにいく騎士のことを、他の人たちが勇敢だって感心するからさ
りゅうは、こわそうにみえることもあるけど、ほんとは、とてもやさしいんだよ
名言の本質
この本に出てくるりゅうのこどもの外見は、りゅうの事を知らない人間から見れば怖いかもしれません。
りゅうのからだは、きいろとそらいろのしまもよう。それから、まっかなつのと目があって、りっぱな、ながいしっぽがついていました。そして、ほんのりとあかるい月のひかりにてらされてかがやいている金いろのはねは、とくべつ、きれいにみえました。
『エルマーとりゅう』
実際にりゅうの姿を目撃した街の人たちや船乗りはりゅうのことを捕らえようと追い回します。
見かけは自分たち人間とは大きく違うためにそれだけで危険視をして、さらに悪い伝説を信じているので内面を見ようとはしないのです。
しかし、エルマーだけ(実際はネコ1匹も)は外見だけで危険と判断しませんでした。
一緒に冒険をして危険な目にも遭い、ピンチを乗り越えることででりゅうの内面を理解して、友だちになっています。
つまり、外見だけを見てその人の内面を勝手に判断することは大変危険だということです。
第一印象は怖くても、実際話してみたら案外優しくて話しやすいってことないですか?
行動への応用
することは簡単です。
会う人の第一印象に惑わされることなく、内面や考えていること、性格に注目するだけです。
ゴリラも実は子煩悩で穏やかな優しい性格ですよ・・・
第一印象と内面のギャップが大きいほど、その人に対する興味や注目が大きくなります。
すると、今まで気がつかなかった思わぬ一面を見れたりもします。
大体恋愛ドラマは1話では印象最悪ですが、5話くらいでお互いに内面を知ってきて魅かれて一回ハプニングがあっての最終回で結ばれるってのが定石ですよね。
そういわけで(?!)外見にとらわれずに内面を見るようにするとより良い人間関係も築くことができます。
「人を外見で判断する」ことについてはこちらでも書いています!