人間関係を変える

『耳の聞こえない子がわたります』を読んで親切を押し付けないコミュニケーションを学ぶ

『耳の聞こえない子がわたります』の名言

手助けを頼んだっていいんだよ。 その分お返しをすればいい。

『耳の聞こえない子がわたります』から変えられる行動

親切にしたいのにうまく手助けができない人

声のかけ方を工夫することができる
うまくいかなくても落ち込まないようになる
押しつけがましくないコミュニケーションを取るのが上手になる

『耳の聞こえない子がわたります』のあらすじ

9歳のミーガンは、子どもの頃の病気で耳がほとんど聞こえません。

でも、耳に補聴器をつけているから、ちょっとだけは聞こえるし、相手の唇を見たり、手話もとても上手。

おしゃべりで明るくて元気なミーガンは、誰にでも好かれています。

 

今度近くに引っ越してくる家族に同い年の女の子がいると知り、「どんな子がくるんだろう」と会えるのをワクワクしながら待ってます。

引っ越してきたの同じ年のシンディ一家!

少し内気なシンディにミーガンはさっそく声をかけます。

「あたし、ミーガン。四軒となりに住んでるの!親友になろうよ!」

翌日ミーガンの家に招かれた内気なシンディは少し気が重かったのですが、家族全員で明るく迎えてくれたミーガン一家にすっかり打ち解けることができました。

シンディはミーガンとたくさん話したいと手話を覚えて、おそろいのミサンガをつけ親友になります。

そして、二人は子どもたちのたくさん集まる夏休みの4週間のキャンプに出掛けていきます。

 

キャンプでミーガンとシンディは気まずくなり、ミーガンは一人で夜中に出かけていき道に迷ってしまいます。

家に帰ってきてからも、二人は気まずいままです。

そして、二人は取っ組み合いの大ゲンカをしちゃいますが・・・仲直りはできたんでしょうか?

耳の聞こえない子がわたります

耳の聞こえない子がわたります

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名言の状況

ミーガンは耳が聞こえませんが、自分で何でもやりたく、助けを必要としない性格です。

シンディはキャンプでも友達として自然に手助けをしますが、ミーガンはそれが気に入らなくシンディのことを悪く言ったりして気まずい雰囲気になってしまいます。

そういう年ごろなのもあるでしょうが、そんなミーガンの態度はとてもわがままに見えるときもあります。

 

シンディとけんかをしてキャンプから帰ってくると、家の前の道路に標識が取り付けられていました。

注意。耳の聞こえない子がわたります

車の音が聞こえにくいミーガンがよく道路に飛び出して車に魅かれそうになるので、パパが市に頼んで取り付けてもらったのです。

「あたしだけのために?」

「あたしを助けるために?」

そこで、パパはミーガンの肩に手を置いて言ったのです。

手助けを頼んだっていいんだよ。 その分お返しをすればいい。

名言の本質

ミーガンはずっと他の人ができることや聞こえることができずに、そのことで人知れず悲しい思いをしてきました。

ミーガンの性格から考えると、手助けは要らないと言うミーガンの素直になれない気持ちはとても分かります。

障がい者本人が自分のハンディキャップを意識しすぎてできることもできなくなったり、また周囲が障がい者に過剰に遠慮するような接し方が多いけれど、もう一歩進んだコミュニケーションの取り方が必要なのでしょう。

行動への応用

障がい者への対応は難しいですよね。

こちらは善意で手助けをしても大きなお世話だったり、何もしないと向こうは困ったままだったり。

 

僕も吃音という言葉がつまる症状を抱えているので、言葉が出てこなくて困ることは多いです。

吃音者にとっては黙って最後まで話を聞いてくれることが一番嬉しいのですが、途中で言いたいことを先読みしてくる人は結構多いです。

もちろん、助けようとしてやってくれているので悪い気はしませんが「最後まで言えなかった」というモヤモヤは残ったりはします。

 

 

 

ミーガンのママは以前車いすの女性が車輪が溝に挟まって困っているのを助けた話をします。

 

その時にママがまず女性に言ったことは「お手伝いしましょうか?」

そしてミーガンにも「『シンディには助けが欲しい時は言うからね』って言ったらどうかな?」とさりげなくアドバイスをします。

  • 自分の気持ちはしっかり伝える。
  • 親切やアドバイス、善意をおしつけない。
  • お互いに相手を理解し、相手がしてほしいと思うことをしてあげる。

 

これは障がい者相手だけでなく、誰に対してもそうですよね。

ミーガンのママも決して自分の意見を押し付けていません。

 

「こうしたらどう?」とアドバイスをくれるだけで、それを決めるのはミーガンです。

『耳の聞こえない子がわたります』の他の名言

「聞こえるかもしれないし、聞こえないかもしれない。ネットだったらそんなこと関係ないもん」

ミーガンにはネット上でチャットしている友達が何人もいます。もしかしたらその中にも耳が聞こえない子がいるのかもしれない。でも、ちゃんとコミュニケーションのとれる関係でそんなことは関係ないのです。


「世の中には、できないこともあるのよ」

ジョシ―おばあちゃんに電話をしようと思ったミーガンはうまく電話をかけることすらできませんでした。「みんなできるのにどうしてあたしはできないの!」と泣いてしまったミーガンにママはこう言います。

誰にだって能力的にできないことはあるのです。

 

「でも、そのかわりになることもあるわ」

できないことの代わりにできることだって必ずあります。それは他の能力だったり優しい性格だったり、人を楽しませたり。

「助けが必要なこともあるわ」

しかし、それでもできないことだって絶対あります。その時に助けてもらうことは恥ずかしいことではないでしょう。そういう助けを求められる関係性があるのはいいですよね。


「いろいろなこと、でも一番は姉の話を聞いてあげなかったこと」

ミーガンとシンディが出かけたキャンプのインストラクター、ルーシーには耳の聞こえない姉がいます。彼女は耳の聞こえない姉とあまりうまく関係がいってなかったような描写があります。

手話を習ってはいましたが、忘れていたのであまり使っていなかったのでしょう。姉とはうまくコミュニケーションが取りにくく、姉の話をちゃんと聞こうとしなかったことを後悔しています。

しかし、ミーガンとシンディの関係を見て姉ともっと向き合おうと決意します。

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