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ヘミングウェイ『老人と海』は人生のどん底にいる人に「生きる勇気と理由」を教えてくれる物語

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『老人と海』の名言

けれど、人間は負けるように造られてはいないんだ

『老人と海』から変えられる行動

 

人生最大に落ち込んでいる人が

  • 希望を持てる生活をおくれるようになる
  • 大切なものが何か考えるようになる
  • 生きる理由を探すようになる

『老人と海』のあらすじ

老人と海『老人と海』
作・ヘミングウェイ
訳・高見浩
新潮文庫

『老人と海』は、かつては腕利きだった老人と巨大なカジキとの数日に渡る格闘の物語です。

キューバの年老いた漁師サンチャゴは、かつては世界の海を駆け巡った腕利きの一本釣りの漁師でした。

しかし、今はスペイン語で最悪の事態を意味する『サラオ』と呼ばれるほどに落ちぶれてしまい、彼を慕うのは弟子の少年マノーリンだけになってしまいました。

 

八十七日間も一匹も釣れない不漁が続いたうえにマノーリンはサンチャゴの船に乗ることを両親から禁じられてしまったため、サンチャゴは一人で漁に出ます。

 

何日間かまったく釣れない日が続き、サンチャゴが半ば希望を失いかけたころに今まで出会ったことがないような巨大なカジキが針にかかります。

しかし、大きすぎて暴れるため舟に引き上げられず、サンチャゴはカジキを弱らせるために三日間格闘し続けます。

 

 

その三日間、捕まえたエビなどを食べながらサンチャゴが思い出していたのは、船員時代にアフリカで見たライオンの群れや力自慢の黒人との腕相撲勝負のことでした。

 

弱ったカジキを舟に縛り付けてそのまま港へ戻る途中、傷ついたカジキから流れる血の臭いにつられて鮫の群れがサンチャゴの舟を追いかけてきます。

 

カジキを襲う鮫たちをモリで突き殺しながら、サンチャゴはようやく

 

港へ帰りつきます。

もはやカジキは原型をとどめないほど鮫に食べつくされてしまっていて残っていたのはほとんど残骸だけでした。

疲れ果てて古新聞を敷いたベッドで眠っているサンチャゴが見ていた夢には、アフリカで出会ったライオンの群れが出てきました。

 


名言の状況

老人 サンチャゴが船に縛り付けたカジキを襲ってくる鮫との格闘の時に自分を奮い立たせるために言った言葉です。

人生で初めてくらいの大きさのカジキを捕らえたのに、鮫にもっていかれそうになっている。

 

陸地も見えない海のど真ん中で、鮫と戦う武器も次々に海に落としながら、ほとんど勝機の無い絶望的な戦いを繰り返しながら、サンチャゴは考えるのです。

いいことは長続きしないものだ、とかれは思った。これが夢だったらよかったのに、今となってはそう思う、魚なんか釣れないほうがよかった。そしてひとりベッドで新聞紙の上に寝ころがっていたほうがずっとましだった。

「けれど、人間は負けるように造られてはいないんだ」とかれは声に出していった、「そりゃ人間は殺されるかもしれない、けれど負けはしないんだぞ」


名言の本質

絶望的な状況の中でも、サンチャゴは自らを奮い立たせて希望を失わずに強い意志と行動で打破していきます。

人間は”死”には殺されるけども、それは決して負けではない。

つまり、それは充実した人生を送れるかどうかということではないでしょうか。


行動への応用

人間が「負けない」ためには希望を捨てないことです。

 

自分であること、自分として生きること、自分の運命に向き合うことを見直してみましょう。

 

 

失敗したりどうにもならなくなるようなことは人生では数多くあります。

そこで希望を無くしあきらめてしまってずっと後悔を引きずることは”負け”だとサンチャゴは教えてくれます。

 

サンチャゴはこんなことも言っています。

希望をすてるなんて、馬鹿な話だ それどころか、罪というものだ。

 

ただの一漁師の老人でさえそう思うのです。

せっかく生まれながらに与えられた希望を捨てることは、まさに自殺行為ですね。

 

そして、負けないためにもう一つ大切なことは

「自分が本当に大切なことは決して手放してはいけない」

 

サンチャゴは人生で初めての大きさの捕らえたカジキを決して船から離そうとはしませんでした。

それは彼にとって今まで自分を馬鹿にしてきた周りの漁師たちを見返すためもあったのでしょうが、もう一つ、そのカジキは彼の誇りでもあったのではないでしょうか。

 

自分が誇れるほど大切なものはどんな絶望的な状況においても決して離してはいけない。

 

それが最終的に残骸になろうとも、その誇りは決して無くなることはありません。

 

あなたの本当に大切なものはなんですか?


『老人と海』の他の名言

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きっときょうこそは、とにかく、毎日が新しい日なんだ。

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希望を捨てるなんて、馬鹿な話だ。それどころか罪というものだ。